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経営虎の巻 第100回「仕事速度をアップする「ヒント集」

仕事速度をアップする「ヒント集」を作るコツは、1つの仕事が終わったら、その仕事の速度をアップするヒント、またはその仕事にかぎらず、仕事速度をアップするヒントを書き留めておくことです。
そしてそのメモリストがそのまま「自分の仕事速度をアップするヒント集」になるわけです。

仕事を改善する「ヒント集」が分かっていても作れない理由の1つ目は「仕事を終わってすぐ」というタイミングが気を抜いてしまいやすい時間だからです。
やってみるとわかると思いますが、ひと仕事が終わった直後というのは、とにかく解放感に浸りたいものであるため、ほんの少しの手間が大きなハードルになるのです。

2つ目の理由は、この方法は「今気が付いたばかりのことを」をそのままメモするような感覚になるため、メモというものに慣れた人でないと、「こんなことなら忘れない」と思うか「こんな程度のことじゃメモしておいても意味がない」と思うからです。
メモは、機械的にやらないとなかなか定着しません。
頭はインパクトの強い出来事は確かに覚えていますが、そうでない大事なことは、どんどん忘れていきます。
職場で思いついた「仕事のスピードアップのヒント」など忘れて当然です。
自分の仕事のことですから、それをどう改善するべきかは、自分がいちばんよくわかっているのです。
でもわかっているのは、仕事を終えてから5秒以内までだということです。
その時の「気付き」をすぐメモしておくと、他の人がくれるアドバイスをされても、理解が出来なくなってしまいます。

仕事が終わったら、5秒以内にメモをとる習慣を身に着け、仕事を早く終えるためのヒントを探っていきましょう。