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経営虎の巻 第108回「段取り力と自己管理力」

「こんなはずではなかったのに…」物事の進捗過程や結末に、そう思うことはありませんか?
頭の中で“分かっていること”と、それが“できること”は、能力の種類が異なります。
言うならば、「保有している能力」と、「保有している能力を発揮する能力」。
この2つは別物なのです。
社会では、経験を積めば積むほど、多くの仕事を抱かえ、同時並行で物事を進めていかなくてはなりません。
こうした能力を高めるには、いったいどのような訓練をすれば良いのでしょうか。
ここでは、「仕事の段取り力」と「自己管理能力」について考えてみましょう。

“仕事は段取り八分”と表現されますように、事前準備=段取りによって結果は大きく左右されます。
仕事の段取り力の大枠は、PDCAサイクルを回すことです。
この際、計画そのものをしっかりと管理・確認することが肝要です。
それができるには、ある程度の経験値も必要です。
慣れるまでは、とにかく想像力を働かせ、常に想定されるリスクや障害を回避することを想定しながら、早め早めに進める訓練が重要です。
何も考えずに行き当たりばったりでは、どれだけ回数を重ねても、段取り力は向上しません。

併せて、訓練すべきものは、自己管理能力です。
どれほど、処理能力が高くとも、それをどのように使うかが自分でコントロールできなければ、成果を上げることができません。
処理能力は瞬発力に該当する部分ですが、自己管理能力は持続力に該当する部分です。
とにかく、ゴールありき、達成を前提に、物事を遡って計画し、障害を乗り越え、推し進めようとする粘り強さと柔軟さを持つことです。

仕事の段取り力と自己管理能力の両方が高まれば、ミスやロスは減り、物事は大よそ自身が望む方向へ進んでいきます。
「こんなはずじゃぁ…」と、不要な後悔を削ぎ落とし、筋肉体質になれるよう、早い段階から能力を磨いておきましょう。