経営虎の巻 第87回「新入社員のロードマップ」
昔は、家の柱に成長の証として身長の伸びを刻む家族が多くありました。
子供の成長は早く、半年、1年単位で大きく変化します。
親にとっても、子供にとっても、目に見える成長は、単純に嬉しいものです。
このように、成長の変化が明確に分かる事は、喜びや達成感に繋がります。
社会人期間の中でこのように短期間で成長を体験できるのは、新人1年目です。
何もかもが初めてで、毎日、分かる事・できる事が増えていきます。
ここを逃す手はありません。
自身を高め続けるための手段として、ロードマップを作成してみてはいかがでしょうか。
新人のロードマップとは、成長に向けた目標を小刻みに明確化したものです。
キャリアパスと合わせて提示していただくと一層効果的です。
新人ロードマップをつくる際のポイントとしては、
①“何のために” 目的を明確にする
②“いつまでに、何を達成する” 達成期日と達成目標を時系列で示す
③“始めの一歩、小さな一歩” 短期的で比較的小さな内容とする
1ヶ月、3ヶ月、半年、1年くらいの区切りで振り返りができるようなものが良いでしょう。
社会人の全体期間は非常に長いのですが、早くに成長が止まる人達も多いと言えます。
早い段階で達成体験を習慣とし、自身を常に高め続けるための方法を身に付ける教育的仕組みが必要です。