経営虎の巻 第141回「人手不足の解消を目指す」
人手不足の解消を目指す際、多くの企業は新たな人材の採用強化に目を向けがちです。
しかし、既存社員の活かし方を少し見直すだけでも、状況を大きく改善できる余地が残っていることが多くあります。
人手不足の背景には、少子高齢化による労働力人口の減少だけでなく、長時間労働や選択肢の少ない働き方も影響していると考えられます。
まず取り組むべきは業務整理です。
日々の業務を客観的に洗い出して可視化すると、見過ごされてきた無駄や偏りが浮き彫りになります。
特定の人しか進められない業務や、目的が曖昧なまま習慣化した作業が見えてくるはずです。
簡単な定型業務を余裕のある従業員に分担するだけでも、負担の偏りは改善できるのではないでしょうか。
属人化した業務は手順を標準化してマニュアル化し、チーム全体で共有できるよう組み替えます。
不要な作業を削減・簡略化できれば、一人ひとりの負担が軽減され、本来注力すべき業務に時間や労力を割けるようになります。
これらは特別な制度がなくてもすぐに始められます。
人手不足を一気に解決するものではありませんが、業務の分け方と人の活かし方を見直すだけでも、状況は変わります。
まずは自社で無理なくできる小さな工夫から始めることが重要です。