経営虎の巻 第116回「戦略的アウトソーシングの活用」
働き方改革という言葉がすっかり定着しました。
この言葉から多くの人がイメージすることは働く時間の短縮でしょうか。
労働時間の短縮にのみに力を入れても仕事のやり方を変えなければ活動成果は上がりません。
かえって生産性を下げる可能性すら出てきます。
真の働き方改革を実現させるには労働時間の短縮とともに業務の見直しを考えなければなりません。
業務の見直しは、各業務をどのような手続きで行っているのかについて現状調査するところから始めます。
調査した内容は業務フローなど、目に見える形に落とし込む。
このなかから業務改善の対象となるものを定めて、自力で改善していく業務と外部の力を借りて改善していく業務に分類します。
後者はコンサルタントなどの外部専門家と一緒に改善活動を行うことを指します。
最近では業務プロセスの一部を外部業者に委託するアウトソーシングを活用する場面もよく見られますね。
アウトソーシグ事業者は業務に精通している、専門スキルを有している、他社の事例があるなど、業務を効率的に進めるためのノウハウを数多く持っています。
ゆえに、アウトソーシングを活用することで効率的に成果を上げることができます。
なおかつコストダウンを図ることも期待できるでしょう。
またアウトソーシング事業者が組織的に業務を引き受けますので、業務を途切れることなく継続させることもできます。
アウトソーシングを活用する本来の目的は、人材などの限られた経営資源を自社のコア業務へ振り向け本業に集中することにあります。
戦略的にアウトソーシングを活用し、本当の意味で働き方改革を実現していきましょう。