MAS

news

News & Blog お知らせ・ブログ

経営虎の巻 第125回「業績不振時に求められるリーダーの資質」

企業の倒産件数がここ数年、増加傾向にあります。
業績不振の要因としては、新規事業の失敗、原価高騰や競合他社との競争激化による収益悪化、技術革新や法改正、人口減少といった環境変化への対応の遅れなど、実に様々です。

一方で、業績不振に陥る企業には、いくつか共通する特徴を見いだすことができます。
新たな投資において正しく意思決定を行うためには、費用対効果やリスクの見極めが重要です。
自社だけで判断できない場合は、外部の専門家を活用して十分に検討しなければなりません。
しかしながら、業績不振企業のリーダーは、検討が不十分なまま感覚のみで意思決定を行い、大きな損失を被ることが少なくありません。
企業の持続的成長を実現するためには、社内変革も必要です。
リーダーには、経営状況をしっかりと数値で把握する力、将来を予測して企業の方向性を決める力、社員を巻き込んで施策を実行する力が求められます。
しかし、業績不振企業のリーダーは、そもそも経営状況を正しく把握できていないことが多いです。
問題に気付くタイミングが遅れ、気が付いたときには手遅れになっている、このようなことが少なくありません。
厳しい現実から目を背けて手をこまねいていては、状況は悪くなるばかりです。
業績不振に陥らないためにも、まずはリーダーが現実を正しく把握し、不退転の決意と成果に対するこだわりを持ち、直すべきことに全力を注ぐことが重要です。